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A級戦犯と呼ばれた英雄達

ヘランボ・ラル・グプタ(インド独立運動の英雄)

「東京裁判を、21世紀に多くのアジア諸国が見直して、第2回東京裁判が開かれる。(中略)A級戦犯の七柱は、一転して全アジアの救世主となり、神として祀られる日がくるであろう。」





橋本欣五郎橋本欣五郎

陸軍大佐。通称「ハシキン」。陸軍中堅将校を中心に桜会をつくり、1931年を三月事件、十月事件の中心となった。
大佐で予備役になると、ファシスト運動を推進すべく大日本青年党を結成。

1962年、連隊長として召集され、イギリス砲艦レディーバード号砲撃事件をおこした。

大日本赤誠会会長。衆議院議員。戦後、A級戦犯として終身刑となり、1955年仮出所した。
1957年死去。67歳。

経緯

陸軍大学校卒業後、参謀本部第二部ロシア班、ハルピン特務機関勤務、満州里(マンチュリ)特務機関長を歴任。

1927年、トルコ公使館付武官として勤務。
この時、トルコの英雄ムスタファ・ケマル・パシャの革命思想に接したことが、その後の遍歴に影響する。

その後、参謀本部ロシア班長となり、1930年に参謀本部の将校らと密かに桜会を組織。
三月事件・十月事件を計画するも失敗に終わり、桜会は解散させられる。

また、1936年の二・二六事件の際には、自ら昭和天皇と決起部隊の仲介工作を行い、決起部隊側に有利な様に事態を収拾しようと、陸軍大臣官邸に乗り込んだが、天皇が決起部隊を「暴徒」と呼び、鎮圧するように命じたため、橋本にも責任問題が及び、大佐で予備役へ回される事となる。

二・二六事件後、橋本氏は大日本青年党を組織して、武力によらない大衆動員によって維新革命を目指す方向転換をしている。

その後、日中戦争の勃発に伴い、連隊長として再び召集された。党の活動は著についたばかりであったが、出征する。

南京攻略戦の際に、イギリス砲艦レディバード号に被害を与え(レディバード号事件)、さらに日本海軍の攻撃機に南京から脱出する船舶を攻撃するよう命令し、アメリカの砲艦パナイを撃沈し死傷者を出す(パナイ号事件)という責任を取って陸軍砲兵大佐で退役した。

橋本はトルコ大使館付武官時代にイギリスがいかに勝手気ままに振る舞ってきたか良く知っていて、反英主義者であった。また、イギリスやアメリカが蒋介石を金的に支援していることが、実質的に支那事変が解決していないことに繋がっていたということが事件の原因と考えらる。

橋本は「革命の必然性より」で、「当面の問題としても支那事変が容易に片付かないのは、端的にいえば、英国が蒋介石の尻押しをしているからだ。ロシアの尻押しなどは高の知れたものだ。現実に、具体的に抗日政権を助け、仏ソ米を誘い入れて、対日包囲網を展開しつつあるのは英国だ。
支那事変解決の第一義、東亜新秩序の要諦は極東から英国勢力を撃攘することにある。こんな自明の理も知らず。何の外交があり得るか。」と、このように文章を載せている。

予備役中の1936年に大日本青年党(のち大日本赤誠会に改称)を組織しファシズム運動を展開、近衛文麿首相が掲げる新体制運動にも積極的に協力した。1942年の翼賛選挙で衆議院議員に当選し、翼賛政治会総務に就任。


東京裁判

東京裁判で三月事件・十月事件を「侵略計画の発端」と見なされ、A級戦犯として起訴され、終身刑。

裁判では、全被告の中で唯一アメリカ人の弁護人がつく事を拒絶し続けた。

仮釈放後も、国家改造を志す野心は変わらず、1956年、アメリカからの「真の独立」を訴えて、参議院選挙全国区に立候補するがあえなく落選。

1957年、肺癌により死去。享年67。

ムスタファ・ケマル・パシャ

「トルコの父」と呼ばれる英雄。トルコ初代大統領。因習にとらわれ近代化が遅れたイスラム・トルコを改革するために、政教分離、一夫多妻制の廃止、アラビア文字に代わるローマ字の採用、男子の帯刀廃止、女子の黒いベールの禁止など近代化政策を掲げて、人民軍という武力を背景にして旧勢力を一掃に成功している。


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