「東京裁判を、21世紀に多くのアジア諸国が見直して、第2回東京裁判が開かれる。(中略)A級戦犯の七柱は、一転して全アジアの救世主となり、神として祀られる日がくるであろう。」
連合艦隊参謀長、軍令部次長などを歴任後、支那方面艦隊長官、大将に昇進。
横須賀鎮守府長官になってまもなく、東条英機内閣が成立、海軍大臣となる。
1944年、軍令部総長もかねたが、マリアナ沖開戦で敗北後、辞任。
戦後、A級戦犯として終身刑を受けるが、1955年に釈放。1976年死去。享年92歳。
経緯
1904年に海軍兵学校を卒業後、巡洋艦「和泉」において日本海海戦の偵察活動に従事する。
1905年に海軍少尉、1907年に海軍中尉、1909年に海軍大尉に昇進する。1910年、海大乙種学生。1913年海大甲種13期学生、1915年卒業。同年海軍少佐に昇任。1916年イタリア大使館付武官着任。帰国後、海軍中佐に昇進する。
その後、海軍大学校教官、陸軍大佐に昇進後、第七潜水隊司令に就任。
少将に昇進後、第二艦隊参謀長になる。連合艦隊参謀長、海軍潜水学校校長と順調に出世を続ける。1932年の上海事変勃発後、軍令部第一部長などを歴任し、海軍中将に昇進する。
第二艦隊司令長官を経て、海軍大将に昇進。軍事さん技官、横須賀鎮守府司令長官。
大東亜戦争
1941年、東条内閣において海軍大臣になる。
就任時は不戦派だったが、対米不信や物資への関心から開戦は不可避を判断し、海軍省の幹部たちを呼んで「この際戦争の決意をなす」「海相一人が戦争に反対した為戦機を失しては申し訳ない」と述べ、対米開戦に同意した。
また、海相に就任した嶋田がこれまでの不戦論を撤回し、陸軍に対して協調的態度を取った事により、遂に日米開戦は不可避となった。
真珠湾攻撃について議会で報告をした際の政治家をはじめとする国民の熱狂ぶりを見て「これからが大変なんだ」と周囲に漏らしたという。
嶋田は建造中の第二号艦(戦艦武蔵)を中止すべきと毎々意見していたが、待たれたしという意見によって抑えられていた。
海軍内で嶋田は、陸軍に追従する東條英機首相の腰ぎんちゃくの如き振る舞いを揶揄され、「(東條首相の)嶋田副官」のあだ名が付いた。
海軍では、米の反攻が強まるにつれ、海軍のみが戦争をしていると言う考えが強くなり、陸軍兵力の太平洋方面への進出を要求するも、困難であり、長野修身軍令総長と嶋田海軍大臣に対する不満が高まっていった。
また、1944年の航空機生産に対するアルミニウムの配分で海軍の要求が通らず、陸軍より航空機を生産できなかった為、嶋田、長野に対する不満はさらに高まった。
1944年嶋田は責任上辞任を考慮し、東条首相兼陸軍大臣に伝えるが、東条が参謀総長も兼任するとの決意を知り、嶋田も決意と趣旨に賛同して自らは永野修身軍令部総長を更迭し、自分が軍令部総長も兼任する決心をした。
軍令部総長兼任後は、さらに戦局が悪くなったと言うこともあり、部内の風当たりは強く、東條に従属しすぎるという批判を著しく刺激する結果になった。
岡田啓介大将は東條内閣の倒閣のため嶋田の更迭を考慮するようになる。
1944年、マリアナ沖開戦の敗北で、サイパンを放棄し、その後の方針を決める為の元帥会議に出席。
会議後、嶋田は、手筈を定め今後の対策を迅速に行うこと、陸軍航空機を海上へ迅速に引き出すこと、(特攻兵器を含む)奇襲兵器促進掛を設けて実行委員長を定めることを省部に指示した。
これによって大森仙太郎が海軍特攻部長に発令された。
嶋田をはじめとする海軍首脳は、本土決戦で優秀な若者たちを失うのを恐れ、戦後の日本の復興のことを見据え、海軍兵学校の生徒をはじめとする優秀な日本の若者を温存するための処置をとっていた。
サイパン陥落で反嶋田の動きが起こり、海軍大臣、軍令部総長を辞任。1945年に予備役編入。東京裁判
終戦後、A級戦犯に指名され、憲兵が身柄拘束の為に高輪の自宅に訪れた際には、英語で「騒ぐな、自分は自殺しない」と言って連行されていった。
新聞記者から感想を求められると「腹を切ってお詫び申し上げようと思ったが、ポツダム宣言を忠実に履行せよとの聖旨に沿う為、この日が来るのを心静かに待っていた」と語った。
海軍における戦争遂行の最高責任者として死刑は免れない、という予想が大多数を占め、実際に判事の投票では11人中5人が死刑賛成だったが、終身禁固刑判決を受けた。
1955年仮釈放後赦免される。1976年死去。
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